「引っ越し業者に見積もりをしてもらったときに無理矢理契約させられた」、「後日別の引っ越し業者に見積もりをしてもらったらそちらの方が費用が安かった」、「引っ越し業者の営業マンの態度が悪いので他の引っ越し業者に依頼したい」、「自分で引っ越しできそうかも…」などの理由で、一度申し込んだ引っ越し業者をキャンセルしたいと思うこともあるでしょう。
そのときにキャンセルできるのか、キャンセル料はかかるのかなど、さまざまな疑問が出てきますよね!
引っ越し業者に依頼するのにも、決して安いとは言えない費用がかかるため、慎重に選びたいものですね。
引っ越し業者と契約したらキャンセルはできるの?
一度引っ越し業者に依頼したとしても、キャンセル自体はできます。
電話1本でできるため、キャンセルが決まった時点で早めに連絡するようにしましょう!
キャンセルする日にちが引っ越し日の前日や当日になってしまうと、キャンセル料がかかってしまいますからね!
キャンセルの連絡を入れるときは、せっかく無料で見積もりをしてもらっているので、失礼のない言い方でお断りを入れるようにしてくださいね。
キャンセル料はいくらくらいかかる!?
一般的に、引っ越し日の2日前までにキャンセルの連絡をすれば、キャンセル料がかからずキャンセルすることができます。
ただし、引っ越し業者には、「標準引越運送約款」という約款があり、そこで、前日と当日にキャンセルした場合はキャンセル料がかかると定められています。
引っ越し前日には引っ越し費用の10%以内のキャンセル料、引っ越し当日には引っ越し費用の20%以内のキャンセル料が発生します。
キャンセルだけでなく、日にちの延期をするのにもキャンセル料が発生しますので、注意しましょうね!
梱包資材を受け取っている場合どうすれば良いの?
見積もりや契約の際に、ダンボールやガムテープ、ビニール紐などの梱包資材を受け取ってしまっている場合、キャンセルをした後にそのまま使っても良いのか困ることでしょう。
引っ越し業者からもらった梱包資材は、必要なければキャンセルの際に返却すれば良いですし、必要であれば買い取ることができます。
ただし、このとき、「ダンボール○枚無料!」などのサービスで受け取っている場合には要注意ですよ!
この無料サービスは、「制約時に」という条件になっており、引っ越しが無事完了した時点で無料になるのです!
つまり、引っ越しをせずキャンセルした場合にはダンボールは無料にならないのです。
「標準引越運送約款」では、「キャンセル時には、キャンセル料とは別に、既に着手したサービスの費用に関しては請求できる」という内容で定められています。
そのため、ダンボールを使ってしまっていた場合、ダンボール費用を支払わなくてはならないのです。
ただし、ダンボールを使わない場合、引っ越し業者へ返却すればダンボールの料金は発生しませんよ。
<ダンボールの返却の仕方は?>
引っ越し業者のキャンセル後にダンボールを返却する場合、引っ越し業者は渡したダンボールを引き取りに来てくれないため、自分で持って行くか、郵送で送るかのどちらかで返す必要があります。
しかし、引っ越し業者は営業所が家から遠い距離にある場合も多いため、交通費がかかります。
また、郵送するにしても、ダンボールは重さが重いため、送料が高くつく場合もあるんですね。
そのため、ダンボール費用の方が交通費や送料よりも安いのであれば、費用を支払って、ダンボールを利用した方が良いですよね。
ダンボール無料のサービスは、引っ越し業者が、サービス利用者のキャンセルを阻止するための1つの手段だと考えられますね!
同じ引っ越し業者を利用するつもりで、引っ越しの日にちだけ延期になった場合は、引っ越しが完了すれば、結局はダンボールは無料になります。
つまり、その引っ越し業者をキャンセルした場合にのみ、この問題が出てきますので、引っ越し業者を迷っている最中の、見積もりだけのときにダンボールをもらうことは避けた方が良いですよ!