入居予定者が入居申込用紙を記入し、不動産会社に提出したら、その内容を元に大家さんが入居審査を行います。
この時点ではまだ賃貸契約が成立しているわけではなく、審査に通って、各種費用を支払って、賃貸借契約を交わすことで、やっと「入居」と呼べるようになるんですね!
つまり、入居審査が通らなかった場合は、気に入った物件に住むことができないのです!
せっかく時間をかけて見つけた物件ですので、なるべく入居審査は通ってほしいものですよね。
では、入居審査は、どのような内容で行われるのでしょうか?
詳しく見ていきましょう!
入居審査って何を審査されるの?
入居審査とは、入居予定者がどんな人で、年収はどれだけで、信用できる人なのか、安心して貸すことができる人なのかということを判断する審査のことを言います。
大家さんからすると、部屋をなるべく綺麗に使用してほしいですし、家賃も毎月決まった日にちに支払ってほしいのです。
家賃の滞納をされてしまうと、親さんの収入がなくなってしまいますからね!
また、隣人トラブルを起こす人だったり、廊下などの共有部分も綺麗に使ってくれない人だったりすると、物件の住人にも迷惑をかけてしまいますよね。
そのため、年収などを審査して、「安心して貸すことができる人」と判断された場合のみ、入居できることになっているのです。
<実は不動産会社に審査されていた!?>
実は最初、不動産会社に訪れたときには既に審査は始まっているようなものです。
不動産会社の営業マンが、人柄や話し方、態度、物件を選ぶときの価値観などを見て、「この人はお金にルーズな人だな」、「隣人トラブルを起こしそうな人だな」などと判断しているのです!
営業マンが、「この人にはこの物件は貸せそうにないな」と判断した場合は、入居申し込み自体を断られることもあるんですよ。
入居審査に必要な書類を揃えるのは結構大変!
入居審査を行う際は、入居申し込み用紙と一緒に、入居予定者の現在の住民票、印鑑証明、収入が確認できる書類(源泉徴収票など)などを提出する必要があります。
また、連帯保証人が必須の物件では、連帯保証人の収入が確認できる書類(源泉徴収票など)、印鑑証明、同意書などが必要になります。
不動産会社によっても提出する書類が異なりますので、しっかりと確認しましょうね!
書類が足りなかった場合、また書類を取得する日にちがかかってしまい、入居までも時間がかかってしまいますので、引っ越しを急いでいる人は、事前に準備しておくことをお勧めします。
入居審査はこうやって行われる!
そして、これらの書類を不動産会社に提出した後、大家さんや管理会社が入居審査を始めます。
氏名、住所、年齢、勤務先、勤務先の住所、年収などを見て審査しますが、明確な審査基準というものはありません。
ただし、やはり一般的に一番重要視されるのは、年収ですね。
賃貸を営んでいる大家さんにとって一番重要なのは、「家賃を滞りなく支払ってくれるかどうか」ということですからね!
選んだ物件の家賃が高い場合は、年収も高めでないと審査を通るのは難しいでしょう。
そのため、自分の収入に合った物件を選ぶことが大切になってくるのです。
自分の年収と家賃が見合っていれば、審査はほとんど通るでしょう!
入居審査期間中には、勤務先や連帯保証人へ電話連絡がいく場合が多いです。
入居審査の結果は、入居申し込み日から早い場合は2、3日、遅くても1週間程で出て、不動産会社の営業マンから電話などで連絡が来ます。
その期間中、入居予定者は何も動くことはないため、審査に通った場合のために、不動産会社に初期費用や入居日、疑問点の確認などをしておくと効率が良いですよ!
入居審査に落ちる人はどんな人?
入居審査は、特に年収を重要視するため、安定した職業に就いていない人は審査に落ちやすいと言えますね。
フリーターやアルバイトなどの定職に就いていない人や、派遣社員の人などが当てはまります。
ただし、派遣社員の人でも、年収が高い人は審査が通る可能性はありますよ!
また、企業の正社員の人や、公務員などの定職に就いており、安定した収入がある人は審査が通りやすいです。
しかし、職業を偽って記入するのはいけませんよ!
勤務先へ電話連絡が行くことがほとんどのため、嘘をついていることが判明した時点で入居審査を落とされます。
<審査されるのは年収だけではない!>
入居審査では、年収が重要視される一方で、入居予定者の人柄も見られます。
大家さんが、不動産会社の営業マンから入居予定者がどんな人だったかを聞き、横柄な態度の人だったり、言葉遣いが乱暴な人だったりすると、審査に落ちる場合があるのです!
そのため、不動産会社に行く際は一般的に見てきちんとした服装をしたり、物件探しをするときも誠実的な態度や言葉遣いで臨むようにしましょうね。
その他、年収や人柄自体は入居審査を通る人なのにも関わらず、「年齢が若いから」、「男性だから」という理由で審査を落とされる場合があるんです!
これは、過去に大家さんがトラブルが遭った人の条件に当てはまる場合なのだそうです。
大家さんが独自の判断で入居審査をしており、審査基準が明確ではないためですね。
万が一入居審査に落ちたとしても、他の物件では通る場合も十分ありますので、落ち込まずに次の物件を探しましょうね。