古く昔から日本住宅で愛されている木造建築!

アパートに多い「木造」とは?
木造とは、その名の通り、木材を使用した建築構造のことを言い、ビルなどには採用されず、一般的に住宅建築に採用されます。
木造で建てられた住宅のことを木造住宅と言い、古くから現代に渡って、長い間住宅に採用されています。
<木造のメリット>
・建築コストが低い
鋼材やコンクリートに比べると木材は安価なため、建築費用が安いというところがメリットです。
また、木材自体が軽いため、物件を建てる際も工事の手間がかからず人件費も抑えることができ、その面でも建築費用のコストが低くなるんですね!
・自由度が高い
物件を新しく建てるときやリフォームをするときに、自由度が高いというメリットもありますね。
木造住宅は基本的にラーメン構造で建てられるため、間取りやデザインを自由に設計できるのです!
住む側から見ても、柱や梁の出っ張りがほとんどないため、家具などが置きやすいというところもメリットですね。
賃貸物件では、柱や梁で出っ張っている部分も専有面積に含まれてしまうため、同じ面積でも、鉄骨で造られている物件より実際に使用できる面積は広いのです!
・家賃が安い!
木造住宅に住む場合のメリットでは、建築費用が安いということから、家賃がお手ごろに設定されていることが多いです。
実際、木造アパートの「高級アパート」という言葉が存在しないのは、そのためなんですね!
<木造のデメリット>
一方、デメリットもあります。
・腐食しやすい
木造は、水分を含みやすいことから、腐食によって劣化してしまうというデメリットもあります。
また、そのことから、シロアリなどの害虫が住みつきやすいというデメリットも併発してしまうのです。
・気密性が低い
気密性が低いことは、メリットである一方、デメリットでもあるのです。
木材は、適度な通気性があるため、室内にカビや湿気が発生しづらいというメリットはあります。
しかし、通気性が良いが故、エアコンが効きづらかったり、雨の日などは湿気が入り込んだりするというデメリットも起こってしまうんですね。
・耐火性、耐久性、防音性が弱い
みなさんご存じの通り、木材は、火に弱いというところが最大のデメリットですね。
また、鉄骨造や鉄筋コンクリート造に比べると耐久性も低いのです。
木材は、湿気を含むと腐ってしまいますからね。
さらに、防音性も低く、足音が下の階へ響きやすいということもデメリットとして挙げられます。
昔ながらのアパートに多い!「木造モルタル造」とは?
モルタルとは、砂とセメントと水を練り合わせて作る建築材料のことを指し、木造モルタル造とは、木造住宅の外壁にモルタルで仕上げを施した建物のことを指します。
しかし、近年建てられたアパートでモルタルが施されたアパートを見たことはあるでしょうか?
モルタルは、昔は住宅の外壁によく使われていましたが、現在では耐震性が弱いことから使われなくなっているため、見かけないのです。
大変趣がある!「純木造」とは?
純木造とは、外部も内部も全て木材で造られている構造のことを指します。
現代では、外見だけを見て、全て木で造られているとは判断しにくくなっている住宅が増えていますが、実際純木造の住宅はあるのです!
集合住宅ではなく、ほとんどが一般の戸建てで建てられているんですけどね。
純木造は、大工の親方から伝統的に学んできた「在来工法」という工法で建てられていることが多く、耐震性にも優れています。
純木造住宅の中には、外観や内装に風情があり、古き良き日本を思わせるような家もあり、最近人気があるんですよ。