賃貸マンションによく採用されるコンクリート造の種類はこの３つ！

「強い」がいっぱい！「鉄筋コンクリート造（ＲＣ造）」とは？

鉄筋コンクリート造のマンションは、デザイン性に優れていることから、賃貸物件の中でも人気を誇っています。

そもそも鉄筋コンクリートとは、コンクリートの塊の中に鉄の芯を入れて強度を高くしている素材のことを言い、それで建物を造っているため、鉄筋コンクリート造と呼ぶのです。

鉄筋コンクリート造を、「ＲｅｉｎｆｏｒｃｅｄＣｏｎｃｒｅｔｅＣｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎ（リーインフォースドゥ・コンクリート・コンストラクション）」と呼ぶため、略して「ＲＣ造」とも呼びます。

鉄筋コンクリートは、鉄筋の「錆びやすく、耐火性に弱い」という短所と、コンクリートの「引張力に弱い」という短所を、コンクリートの「圧縮力に強い面」と、鉄筋の「引張力に強い」というお互いの長所で補い、強度を上げている素材です。

ラーメン構造や壁式構造にも採用される素材で、主に、１０階未満のマンションに多く採用されています。

<鉄筋コンクリート造のメリット>

鉄筋コンクリート造のマンションは、「耐震性」、「耐火性」、「遮音性」、「耐久性」に非常に優れているという長所があります！

・地震の揺れを弱めてくれる

耐震性が高い面でのメリットは、鉄筋コンクリートの構造上、強度が高く、地震で地面が揺れたときに面の部分で力を分散させるため、建物自体の揺れを弱めてくれるところにあります。

ただし、築年数が古いマンションの場合は、鉄筋コンクリートの劣化も進んでいるため、ひび割れが生じる場合もあります。

また、地震の規模が大きい場合も同様、ひび割れが出る場合がありますね。

・遮音性が高い

鉄筋コンクリート造は、木造建築の約１０倍もの遮音性があるため、マンションで付きものの騒音トラブルも少ない傾向があります。

ただし、築年数や壁の厚さも関係するため、安心して大きな音を出せるわけではありませんので、他の住人の迷惑になることはしてはいけませんよ！

・冷暖房が効きやすい

隙間がない造りになっているため、冷暖房が効きやすいです。

隙間がないというのは、遮音性が高いことにも繋がりますね！

・オシャレなデザイン

鉄筋コンクリート造のマンションは、デザイン性にも優れており、「コンクリート打ちっぱなし」のような近代的なデザインにできたり、タイルの貼りつけなどの加工もできたりします。

現代人に好まれるデザインですね。

・火事が起きた時に火が燃え移りにくい

耐火性も高いため、火事が起きた際は木造住宅よりも火が燃え移る時間が遅いというメリットもあります。

<鉄筋コンクリート造のデメリット>

・伝熱性が高い

鉄筋コンクリートは、外の熱を室内に伝えるという特性を持つため、夏は暑く、冬は寒くなってしまうというところがデメリットでもあります。

鉄骨鉄筋コンクリート造（ＳＲＣ造）とは、コンクリートの中に鉄以外の鉄骨材を入れ、さらに強度を上げ、しなやかさも兼ね揃えた素材で造られた構造のことを言います。

「ＳｔｅｅｌＲｅｉｎｆｏｒｃｅｄＣｏｎｃｒｅｔｅＣｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎ（スチール・リーインフォースドゥ・コンクリート・コンストラクション）」と呼ぶため、略して「ＳＲＣ造」とも呼びます。

この構造は、地震大国の日本で独自に作られた構造形式なんですよ！

鉄骨鉄筋コンクリート造の建材の鉄骨鉄筋コンクリートは、鉄骨材の周りに鉄筋を組み、そこにコンクリートを流し込むことによって出来上がります。

鉄骨材や鉄筋の錆びやすいという短所を、コンクリートが包み込むことによって防ぎ、耐火性を持つことができるようになっています。

その他、耐震性、耐久性にも優れているという特徴があるんですよ。

柱や梁の太さがさほど太くなくても、建材にしなやかさがあるため、耐震性が高くなります。

そのため、高層マンションで採用されることが多いです。

しかし、素材や工程により、マンションを建築する際のコストが高くなるため、住人の家賃が高くなるというデメリットもあります。

そのため、高級賃貸マンションで採用される構造になるんですね。

組立式コンクリート造（ＰＣ造）とは、工場で鉄筋コンクリートパネルを事前に製造し、現場で組み立てられた鉄骨の骨組みに、鉄筋コンクリートパネルをはめ込むことで造られる構造のことを言います。

「ＰｒｅｃａｓｔＣｏｎｃｒｅｔｅ（プレキャストコンクリート）」と呼ぶため、略して「ＰＣ造」とも呼びます。

「プレキャスト」とは、「事前に型にはめて製造」という意味を持ちます。

この構造は、建築コストが低くなり、工事期間も短くなるため、賃貸マンションに多く採用されているんですよ。