賃貸物件にはどんな設備がある？～建物の共有部分編～

物件を選ぶときは、自分が住む部屋だけでなく、住宅の共有部分を希望して絞ることもできますよ。

 

住人以外の侵入を防ぐ！オートロックとは？

オートロック付き物件とは、建物内の入り口に共用玄関があり、建物の内部に入るためには鍵を開けたり、暗証番号を入力しなければならない設備がついている物件のことを言います。

鉄筋コンクリート造のマンションについていることが多いですね。

 

<オートロックのメリット>

・住人以外建物の中に簡単に入れない！

オートロック付きの物件は、安心感を得ることができるところがメリットです。

家の玄関に辿り着くまでに、オートロックの鍵を１回、玄関の鍵を１回、合計２回鍵を開けなければならないため、セキュリティ設備としては安全性が高めなのです！

居住エリアに入ることができるのは、基本的に住人のみですので、不審者の侵入を防ぐことが期待できますね！

・セールスマンのしつこいセールスから逃れられる！

オートロックがついていない物件では訪問販売などのセールスマンがしつこく訪問する場合がありますが、オートロック付き物件であれば、インターフォンを切ってしまえばしつこく訪問されなくなるという、ちょっと意外なメリットもあるんですよ。

 

<オートロックのデメリット>

・完全に安心はできない

他の住人がエントランスの入り口を開けた瞬間に、泥棒や不審者も一緒に入ってしまう場合もあるため、完全に安心できるわけではありません。

メリットのところで、「安心感を得られる」と述べましたが、完全に安心できるわけではないのです。

泥棒の中には、住人に紛れることができるため、敢えてオートロック付き物件を選ぶという泥棒もいるようなのです。

安心なように見えて、あっさりと内部に侵入されてしまう可能性もあるんですね。

・家から外に出るまでに時間がかかる

家から外に出るまでに時間がかかることもデメリットです。

例えば、仕事や学校などで朝出掛けるときに忘れ物をしたとしても、鍵が厳重なため、すぐに家の中に戻ることができません。

また、その反対に、仕事から帰ってきてすぐに家の中に入りたいと思っても、少し時間がかかりますね。

ほんの数分のことですから、気にならない人も多いようですけどね！

・家賃や管理費が高め

オートロック付き物件は、オートロックがついていない物件よりも家賃や管理費が高い傾向にあります。

設備代と、安心のために支払う費用なのでしょう。

 

このように、オートロックだけでは安全性が高いと言えるわけではなく、防犯カメラや管理人がいることで初めてセキュリティ設備が整っていると言うことができるのです。

そのため、オートロック設備には特にこだわりを持たずに探した方が良い場合もあるんですね。

設備に頼るよりも、家までの道のりや、部屋の鍵の種類、物件の裏口から不審者が入ることができないかどうかというところを見た方が、物件のセキュリティ性を見ることができますよ！

 

移動が楽チン！エレベーターとは？

エレベーターとは、電動ロープなどを使って、人や荷物を乗せた大きな箱を上下させることによって運ぶ装置のことを言います。

中高層のマンションについていることがほとんどですね。

 

<エレベーターのメリット>

・移動が楽チン！

エレベーター付き物件の最大のメリットは階段を登らなくても良いため、やはり移動が楽なことですね！

仕事で疲れて帰ってきても、家に着くまでに階段を登るとなると非常に面倒に思えますが、エレベーターがついていれば、その面倒さがないですね！

また、買い物をたくさんして荷物が多かったり、重い荷物がある場合でも家までスムーズに運ぶことができますし、引っ越しの際も荷物を運ぶ時間を短縮することができます。

そのことから、エレベーター付きの物件に引っ越す場合に、引っ越し業者に支払う費用が少し安くなることもあるそうですよ！

 

<エレベーターのメリット>

・エレベーターがなかなか来ない

エレベーターつきの物件は、中高層階のことが多いです。

高層階に住んでいる場合、エレベーターがなかなか来ず、通勤・通学に時間がかかるところがデメリットでもあります。

・管理費が高い

エレベーター付きの物件は、管理費が高い傾向にあります。

エレベーターは、大規模な設備のため、メンテナンスが必要です。

しかし、大家さんだけでメンテナンス料や工事費を支払うには高額になりますよね？

そのため、住人の管理費を使用することになり、エレベーターがついていない物件よりも高くなる傾向にあるのです。

・一緒に乗る人によっては危険なことも…

住人ではなさそうな怪しい人とエレベーターで２人きりになってしまった場合、危険だというところもデメリットですね。

特に女性や子どもは、犯罪に巻き込まれる可能性が大人の男性よりも高いのです。

そのため、エレベーター付きの物件を希望するのであれば、防犯カメラ付きのエレベーターが設置されている物件を選ぶと良いですよ！

しかし、エレベーターのデメリットは、住む階や人によって感じないこともありますし、メリットの方が大きいため、やはり、中高層以上に住みたい人にとっては必須条件と言えるようですね。

 

障害者や高齢者に優しいバリアフリーとは？

バリアフリー物件とは、身体障害者や高齢者が生活する際にバリア（障壁）となる部分を取り除いたり、生活に配慮した設備がついている物件のことを言います。

身体障害者や高齢者だけでなく、病人や子どもがいる家庭や、怪我をしてしまったときでも、ついていると非常に助かる設備ですね。

具体的には、浴室やトイレ、玄関先などに手すりがついていたり、部屋の境目や各部屋の出入り口の段差をなくしたり、扉も開き戸ではなく、スライド扉になっていたりします。

身体障害者や高齢者の事故や怪我を防ぐというところが最大のメリットですが、それ以外にも、生活動線が考慮されている間取りになっていることや、掃除もしやすくなっているところもメリットですね。

バリアフリー物件は、室内だけでなく、建物自体の構造もバリアフリーになっているんですよ！

建物の入り口が手すりつきのスロープになっていたり、２、３階建て物件の場合でもエレベーターが付いていたりして、生活に配慮された構造になっているのです。

しかし、設備が整っているために、家賃や管理費が高めに設定されているところがデメリットでもあります。

 

自動車やバイクを持っている人は必須！駐車場・バイク置き場とは？

駐車場付き・バイク置き場付き物件とは、その名の通り、建物の敷地内に自動車やバイクを停めておくスペースがある物件のことを言います。

駐車場代が発生する物件もありますが、無料の物件もあるんですよ！

 

<駐車場付き・バイク置き場付き物件のメリット>

駐車場付き・バイク置き場付き物件の最大のメリットは、やはり、自分の部屋から近い場所に自動車やバイクを置いておけるところですよね！

駐車場やバイク置き場がない物件だと、近所に別途駐車場を借りなければならないため、家賃の他にさらに費用が発生してしまいます。

また、自分の目の届く範囲に置いておくことができないため、車上荒らしが起きないか、盗難されないかが不安ですね。

駐車場やバイク置き場があれば、これらのデメリットはなくなりますね！

 

<バイクを持っている人はデメリットも…>

・物件数が少ない

バイクは、「駐輪場に置いておいても良いのでは？」と思うかもしれませんが、自転車と違い、自動車と同じ扱いになるため、停めることができません。

そのため、バイク置き場付き物件を探す必要があるのですが、物件数が少ないというデメリットがあるんですね。

・置けない場合もある

バイク置き場付き物件でも、「スクーター限定」、「中型バイクまで」というように、バイクの種類に制限がある場合があり、気に入った物件だったとしても、バイクを置くことができない場合があります。

また、先着順のため、バイク置き場が空いていなかったり、バイク置き場が小さかったりして、置くことができない場合もあるのです。

入居前には、置くことができるバイクの種類やバイク置き場の大きさ、バイク置き場に空きがあるのかを、必ず確認するようにしましょうね！

 

<駐車場付き物件もいろいろ確認が必要！>

・駐車場の大きさや駐車場が空いているかの確認が必要

一方、駐車場付き物件は、都心部でない限り、物件数が多い傾向にあります。

しかし、自動車の場合も、大きい自動車の場合は駐車場に入らない可能性があるため、駐車場の大きさを確認することが必要になります。

また、自動車を保有している人も多く、駐車場付き物件では駐車場が埋まってしまっている可能性もありますので、こちらも確認しなければなりませんね。

・平面駐車場か、立体駐車場か？

物件によって、青空駐車場のような平面駐車場もありますし、立体駐車場もあります。

平面駐車場は、公道から物件の敷地内に入ったら直接自動車を停めることができるため、駐車時間が早いというメリットがある反面、車上荒らしに遭いやすいというデメリットがあります。

立体駐車場は、車上荒らしに遭う確率が低いというメリットがある反面、入出庫の待ち時間が発生するというデメリットがあります。

自分の希望の駐車場がどちらかによっても選ぶ物件が変わりますので、こちらもよく考えて物件選びをしましょうね！